2006年08月12日
バトル勃発
どざえもんが出たおかげで敵はしばらくはおとなしかったんですよ。
敵って分かりますよね?
もちろんねずみです。
ところがしばらく時間が経つと、住人が人間ひとりだとやっぱりなめてくるんでしょうね。
夜中に天井裏で運動会が始まり出すし、台所の鍋を開けようとカタカタならすし、
さらに敵は調子に乗って、私が食事をとる二番座(仏間)にも出始めたんです。
そのときは目も合いましたよ。

島にはまだ立派なかーらやーが点在して残っている。
しかし盆・正月しか帰らない家主が多いのでさびしい。
敵って分かりますよね?
もちろんねずみです。
ところがしばらく時間が経つと、住人が人間ひとりだとやっぱりなめてくるんでしょうね。
夜中に天井裏で運動会が始まり出すし、台所の鍋を開けようとカタカタならすし、
さらに敵は調子に乗って、私が食事をとる二番座(仏間)にも出始めたんです。
そのときは目も合いましたよ。
島にはまだ立派なかーらやーが点在して残っている。
しかし盆・正月しか帰らない家主が多いのでさびしい。
ずうずうしさはエスカレートする一方で、仏間においてあるダンボール箱の中にいれてあった米袋が食いちぎられているのを発見するにいたっては、怒り心頭で真剣に対策を考え始めたのですが、いい案はうかばない。
またその二日後の夜中には、仏壇の前にあるテーブルの上に置いてあった炊飯器のうえに敵がどうどうと乗っかっているではないですか!
開けられるわけもないのに炊飯器の上に乗っかかり、声をあげるとしゃもじを落っことして、すたこららっさと逃げ出す始末。
我ながら怒りを通り越して、退治できない自分が情けなくなってきました。
でもねずみ取りの罠の籠だって、役に立っていない。
仏間の裏座にずいぶん前から仕掛けてあったようだけど、引っかかった形跡はなし。
ところがです、情勢が一気に逆転する事件が発生したのです。
炊飯器事件の二日後の夜中のことです。
いつものとおり蚊帳(かや)の中で寝ていたんですが、
ふと目が覚めると、
蚊帳の中で巨大なねずみがかさかさと蚊帳を登ろうとしているではないですか!
そのとき私からの距離は約1メートル。
大きさはしっぽを入れない胴体だけでも20センチ近くあるのです。
どざえもんねずみとは比べ物にならないくらいでかい!
しかも丸々と肥えているんです。
いつのまに入りこんだのか、見つけたとき私は怖さより先に蚊帳にまで入りこむ敵に怒りが込み上げてきて、
なんとしてもやっつけようと、ぶったたく道具を探そうと周囲を見渡したんです。
素手で掴まえようとして逆にかまれたら怖いし。
でも、そんなものありません。逃げられてせっかくのチャンスをふいにしないように、蚊帳の中でそれでも武器になるものを探したのです。
その間わずか十数秒ですが敵もあせっているらしく逃げ方が分からない。
ひたすら蚊帳を登ろうとしてはずるずると滑り落ちる。
敵も映画のスチュアートリトルや小説のアルジャーノンのように利巧ではないらしい。
そうこうしているうちに目にとまったのが、金属の蚊取り線香皿でした。
これを取り上げて、敵にめがけて思いっきり投げつけたんです。
もうこっちも敵も必死です。
何度も皿を取り上げては投げつける。
敵は必死になって蚊帳の内側に沿って逃げ回り、蚊帳を駆け上ろうとする。
「武器」は敵にあたってはいるのですが、何度投げつても「カタン」と音を立てるだけで、ダメージは与えきれないんです。
でも最後に投げつけた一投が、運が良かったのか、つまりは敵にとって当たり所が悪かったのか、「ポコン」とやや鈍い音を立てると敵はずるずると滑り落ちぴくぴくと痙攣し3~4秒後には動かなくなりました。
最初はほんとに敵が成仏したかそれとも死んだふりなのか、疑心暗鬼だったんです。
でもすこし様子を見てもぴくりともしない。
ついにやった! 私はこのとき相当興奮していました。
気絶しているだけだったら怖いので、線香皿を開けそれでおそるおそる敵の体を挟み込んで急いで道端に放り出してきました。
道端に放り出したのは理由があります。
もしかしたら野良猫が食うんじゃないかと思ったのです。
夜明け前までの3時間ほどはそのまま放置された状態でしたが、
朝の七時頃に様子をみたら、案の定ねずみの体は無くなっていました。
死んでいたのは間違いないんです。
期待通り野良猫のモーニングになったと思われます。
私は興奮とうれしさのあまり早朝から家主さんに経過をメールで報告していました。
家主さんからの返信は「よくやっつけましたね。自分がそこにいたら卒倒しているはず!」というような内容でした。
そういう事件にもかかわらず、しばらくしてまた運動会は始まりました。
またその二日後の夜中には、仏壇の前にあるテーブルの上に置いてあった炊飯器のうえに敵がどうどうと乗っかっているではないですか!
開けられるわけもないのに炊飯器の上に乗っかかり、声をあげるとしゃもじを落っことして、すたこららっさと逃げ出す始末。
我ながら怒りを通り越して、退治できない自分が情けなくなってきました。
でもねずみ取りの罠の籠だって、役に立っていない。
仏間の裏座にずいぶん前から仕掛けてあったようだけど、引っかかった形跡はなし。
ところがです、情勢が一気に逆転する事件が発生したのです。
炊飯器事件の二日後の夜中のことです。
いつものとおり蚊帳(かや)の中で寝ていたんですが、
ふと目が覚めると、
蚊帳の中で巨大なねずみがかさかさと蚊帳を登ろうとしているではないですか!

そのとき私からの距離は約1メートル。
大きさはしっぽを入れない胴体だけでも20センチ近くあるのです。
どざえもんねずみとは比べ物にならないくらいでかい!
しかも丸々と肥えているんです。
いつのまに入りこんだのか、見つけたとき私は怖さより先に蚊帳にまで入りこむ敵に怒りが込み上げてきて、
なんとしてもやっつけようと、ぶったたく道具を探そうと周囲を見渡したんです。
素手で掴まえようとして逆にかまれたら怖いし。
でも、そんなものありません。逃げられてせっかくのチャンスをふいにしないように、蚊帳の中でそれでも武器になるものを探したのです。
その間わずか十数秒ですが敵もあせっているらしく逃げ方が分からない。
ひたすら蚊帳を登ろうとしてはずるずると滑り落ちる。
敵も映画のスチュアートリトルや小説のアルジャーノンのように利巧ではないらしい。
そうこうしているうちに目にとまったのが、金属の蚊取り線香皿でした。
これを取り上げて、敵にめがけて思いっきり投げつけたんです。
もうこっちも敵も必死です。
何度も皿を取り上げては投げつける。
敵は必死になって蚊帳の内側に沿って逃げ回り、蚊帳を駆け上ろうとする。
「武器」は敵にあたってはいるのですが、何度投げつても「カタン」と音を立てるだけで、ダメージは与えきれないんです。
でも最後に投げつけた一投が、運が良かったのか、つまりは敵にとって当たり所が悪かったのか、「ポコン」とやや鈍い音を立てると敵はずるずると滑り落ちぴくぴくと痙攣し3~4秒後には動かなくなりました。
最初はほんとに敵が成仏したかそれとも死んだふりなのか、疑心暗鬼だったんです。
でもすこし様子を見てもぴくりともしない。
ついにやった! 私はこのとき相当興奮していました。
気絶しているだけだったら怖いので、線香皿を開けそれでおそるおそる敵の体を挟み込んで急いで道端に放り出してきました。
道端に放り出したのは理由があります。
もしかしたら野良猫が食うんじゃないかと思ったのです。
夜明け前までの3時間ほどはそのまま放置された状態でしたが、
朝の七時頃に様子をみたら、案の定ねずみの体は無くなっていました。
死んでいたのは間違いないんです。
期待通り野良猫のモーニングになったと思われます。
私は興奮とうれしさのあまり早朝から家主さんに経過をメールで報告していました。
家主さんからの返信は「よくやっつけましたね。自分がそこにいたら卒倒しているはず!」というような内容でした。
そういう事件にもかかわらず、しばらくしてまた運動会は始まりました。

Posted by 瓦屋根 at 10:35│Comments(0)
│粟国島