2007年01月16日

作業今昔

作業今昔

西原の現場が二軒目にはいった。

屋根は葺きおわり、地ムチ(下塗り)塗りの最中である。

写真のずっと奥にあるのが、初めの一軒である。


かつて、瓦を屋根に上げるのは職人達の手であった。

いまは、版木に詰まった瓦を一気にクレーンで上げる。

クレーンが入らないところなら、ウインチを使う。

要は機械を使うことによって、作業がずいぶん便利になったということである。

瓦を手であげると書いたが、正確には瓦を放り投げて渡すのである。

軒下先の職人が瓦を2枚1組にして、屋根上の職人に放り投げる。

それを屋根上の職人が受け取る。

投げる職人と受け取る職人の息が合わないとできない作業である。

そして大量の瓦を動かすにはスピードと正確さが必要である。

20坪程度の瓦屋根であれば、瓦が概算で、

男瓦1000枚、女瓦2000枚、あわせて3000枚となる。

2枚1組で放り投げるから、1500回は投げる計算になる。

野球のピッチャーが1試合で投げる球を150球とすると、

10試合分は投げることとなる。

まあひとりの職人だけでなげるということではないが、

大変なさぎょうであるということが少しはわかっていただけると思う。

瓦屋根も4年ほど前に屋根の葺き替えで瓦を手渡ししたことがあった。

結構しんどかった・・・

でもなかなかスリルと緊張感がある。


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