2006年10月31日

ノコギリとバイオリン

瓦屋根は木工大工ではないが、ときたま仕事でノコギリを使う。

頻繁に使うわけでもないので切れが悪くなっても

買い換えずに「ギーコ、ギーコ」とそのまま挽いている。

ところで大変意外なことであり、信じてもらえないかもしれないが、

瓦屋根はバイオリンを持っている。

どうしてバイオリンの話を持ち出したかというと、

ノコギリを挽く音と

瓦屋根がバイオリンを弾く音が

そっくりなのである。

「ギーコ、ギーコ」



瓦屋根が日曜大工で日中「ギーコ、ギーコ」と

ノコギリを挽きまくった日の夜遅くのことである。

瓦屋根が閉じこもった奥の部屋から

またしてもノコギリを挽く音がしてきた。

それがしばらく続いた。


瓦屋根のYOMEさんは、堪忍袋の緒が切れ

「もう! 遅くからいいかげんにしてよ!」

と怒鳴り込むつもりで部屋を開けた。


そこにはバイオリンを手にした瓦屋根の姿があった。



Posted by 瓦屋根 at 17:27│Comments(0)
 
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