2006年10月06日
なくなってからでは守れない・・・
粟国島から帰ってぜひ一度は行きたいところがあった。
海へ行くのは好きだが、釣りはあまり好きではない。
幼い頃、父親に写真のところへ、ときどき歩いて連れていかれた。
大潮をねらわないとそこにはいけない。
そこは、かつてアジケー(しゃこ貝)、みーばい、など海の幸が豊富であった。
もちろんさんご礁も立派であった。
天然のモズクは、その場で塩水ですすいでちゅるちゅると食えた。
釣りがなぜあまり好きではないかというと、たどり着くにも幼い子供にはしんどいしのに、
そこで竿の仕掛けを根がかりさせると、父親は勝手にきれて「ばか、あほう」と怒鳴り散らすのである。
それが、一種のトラウマになっているのであろう。
ここへきたのは、それ以来、うん十年ぶりである。
期待はしていなかったのだが、いちおうシャコガイがとれるように、はつりももってきた。
車をおりて、海岸から潮のひいた沖へと歩き始める。
えんえんと続く、サンゴの残骸。
ときおり、なまこ、クモヒトデなどはみかける。
しかし、なんということだ。
豊かな海とは冥王星より程遠い、不毛な海。
何キロ沖に歩いたのだろうか、リーフの外側近くになって、
やっとこさちらほらとサンゴや、コバルトスズメが見え出した。
これでは北谷の海岸のほうがはるかにきれいである。
ひき返しながら、素もぐりダイバー故吉嶺全二さんのことを思い出した。
かなり前から、ひとりで沖縄の海を守ろうと活動したかたである。
二十年以上もまえに、吉嶺さんが時系列で撮ったサンゴの定点観測の写真展を、
久茂地公民館で見たことがある。
あのときのショックを思い出したのである。
今回は悲しみを通りすぎて、幼い頃に罵倒された阿呆状態になっていた。
吉嶺さんの業績があるサイトみつけました。
参考に見てください。
素晴らしい写真です。
http://coral.h2o.co.jp/zenzi.html
Posted by 瓦屋根 at 21:59│Comments(1)
│追憶
この記事へのコメント
コメントありがとうございました。
生きてますよぉ
サンゴ礁大事にして行きたいですね
生きてますよぉ
サンゴ礁大事にして行きたいですね
Posted by kenp at 2006年10月10日 15:20