ウチナー野菜と屋号
いまでこそ、ゴーヤー、シブイ、ナーべーラーは、
ウチナー料理の定番の食材として認知されたが、
瓦屋根が幼い頃は、あまりに当たり前に食べていて、
しかも、ちょっとした庭があるうちでは普通に栽培していたので、
買ってまでは食べる野菜ではなかった。
いまでは買うようになったが、さすがにゴーヤー1本二百円とかの正札をみると
手が引っ込む。
幼い頃、両親はもちろんのこと周囲のニンゲンも
よく食べる野菜を、
タマナー(キャベツ)、ネリ(おくら)、シブイ(トウガン)、
ゴーヤー(にがうり)、マーミナー(もやし)、ナーべーラー(へちま)
と呼んでいたので、これらは普通に全国共通の呼び名だと、
小学校高学年まで信じていた。
瓦屋根の育った家の近くに、父の知人の家がありそこの屋号は、
「ナーデラグァー」と呼ばれていた。
幼い瓦屋根は、この屋号「ナーデラグァー」と野菜の「ナーべーラー」
の違いがわからず、「ナーデラグァーのおじさん」のことを
よく「ナーべーラーのおじさん」といっていた。
和訳すると「へちまのおじさん」か・・・
でも「ごーやーのおじさん」よりましか、
それとも「シブイのおじさん」・・・
ちなみに瓦屋根は「あしながおにいさん」・・・・
おあとは、かんばしくないようで・・・
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