もったいない
前にもいいましたが、瓦屋根に腰を降ろして作業するから、ズボンの左側のお尻が破けてくる。
かっこつけて仕事するわけではないから、このまま捨てるにはもったいないさぁ。
幸いこのうちには小学生の家庭科に使われた懐かしいプラスチックの裁縫箱があった。
ボロボロになったズボンを解体して、当て生地をつくり、裏地をあて、表には写真のとおりさらに大きく生地を縫い付けた。
何十年ぶりかの裁縫だったのだが、ショックだったことがある。
針の穴が見えないのである。
だから何遍も針に糸を通す自信がないので、縫い糸を長くしようとする。
1メートル以上で縫っていると、生地に糸を通すたんびにまちゃぶって(からんで)しまうのにはまいった。
それでもなんとか3着は直した。
それまでに、折った針二本、曲げた針二本、貧血検査みたいな針刺し無数、であった。
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