印象にのこる「お茶」
都会の中で屋敷林に囲まれて・・・・セメント瓦屋根(那覇市)
「
かめかめ攻撃」とは直接関係ないんですが、ある瓦屋根の住宅で出された、十時ゆくい、アシバン(昼食)、三時ゆくいの「お茶」で印象に残るものがありましたので紹介します。
濁りがなく透きとおったきれいなあずき色で、少し冷やされたこの「お茶」をゴクンとひとくち飲むと、ほのかな渋みとミントではないのですがやや鼻から抜けるようなさわやかさを感じる。さっぱりとしておいしいのです。
何のお茶かあててみて、と家主さんが聞いてきたので、はて?飲んだことは確かにあるのですが思い出せない。
ウーロン茶ではない。ルイボスティーのような気もしますが、そうでもない。それで、家主さんに「変わった紅茶!」だとか、知っている限りのお茶の名前をいくつかあげるのですがことごとく外れている。
こうしたやり取りの中で、このお茶は自家製だと家主さんが
ヒントを言ってきた。なおさら訳がわからなくなっていると、家主さんが目の前の樹を指差した。それは
バンシルーの樹でありました。バンジローとも方言では言うのですが、つまり
グァバの樹です。
その樹の葉っぱからとった、
バンシルー茶(グァバ茶)だったのです。健康食品のお店でよく売られているんですが、結構高いですよ。このお茶は
糖尿病に効くということで一躍有名になりましたね。この家主さんも境界というんですか、「そのけ」があるということで毎日飲んでるということでした。飲みつづけていたら確かに血糖値が下がったそうです。
作りかたはコンロに新品の鉄板を置き、そこに摘み取った葉っぱをひろげ、じっくり鉄板に熱を加えながら葉っぱを揉んでいくそうです。「新品の鉄板」である理由は、使い古しだと、鉄板に染み付いた油の臭いが、お茶に移ってしまって、風味が台無しになるということでした。
浦添のSさん、その節はうまい「お茶」を飲ませていただき、大変ありがとうございました。
漆喰塗り替え後
関連記事