代理告白

瓦屋根

2009年09月13日 09:38



石垣島

「代理告白」というとおおげさだが、

ひらたくいえば「メッセンジャーボーイ」、

もっとはっきりいえば「パシリ」である。

瓦屋根が小学校低学年か幼稚園生の頃のハナシである。

少し年が離れているので、

仲がいいわけではないが、

近所の顔見知りの中学生のニーニーに

ある事を頼まれた。

頼まれたといっても、半分強引か、脅しである。

そのある事というのは、

そのまた近所の中学生のネーネーに、

プレゼントを渡せ、というものであった。

そのプレゼントはネックレスであった。

幼稚園瓦屋根の最初の疑問は

「なんで自分で直接わたさんばー?」である。

とうぜんでしょ?

なのに、このニーニーは強引に瓦屋根に預けていったのである。

こっちは途方にくれていたと思う。

瓦屋根だってこのプレゼントの意味は分かるので、

ヘンナーの気持ちやら、はじーの気持ちやら複雑な

心境の中、ネーネーに渡す機会をうかがっていた。

どういう経過で渡したのかはおぼえてないが、

とにかくプレゼントを渡した。

ところがこっちは大役を果たしたと思ってホッとしていたのに、

ネーネーに「返してきて!」って言われたのである。

こっちは間にはさまれて「泣きたい」くらいである。

このプレゼントは瓦屋根がまた引き取って、

どういうふうにニーニーに返したらいいか、

しばらく迷っていたが、意を決してニーニーに

返したのはおぼえている。


その後このふたりが、くっついたかどうか

瓦屋根はしらない。

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