かでしがー
嘉手志ガ-(糸満市大里)
糸満照屋交差点から県道七号線を南下して米須向けに向かう途中、
左側に大里集落が見える。
集落におりるとすぐ左側に「かでしがー」がある。
県道7号線をはさんですぐ反対側には南山城跡がある。
三山時代に南山城主の他魯毎が、
この湧水と尚巴志のもつ金の屏風と交換してしまい、
配下の民衆の人望を失ったとされる湧水である。
屋根のある水源からはこんこんと清水がわきでている。
地元だろうと思われるにーさんが湧水をペットボトルに汲んで、
がじゅまるのしたで島酒をわってのんでいた。
鉄格子奥の水源をじっとしてのぞいていると、
そーっと「しかまーしかまー(おそるおそる)」両手をのばしながら、
大きな手長エビがでてくる。
手をのばしたときのおおきさは20cmちかくあるだろう。
でかいやつほど臆病である。
人影に気づくとさっとかくれる。
かつて、ある映画で「戸川純」がこの湧水の屋根の上で
踊っていたのか謡っていたかのようなシーンがあったのだが、
なんだったか、思い出せない・・・
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