壷屋と桜坂と学生服

瓦屋根

2006年12月06日 21:17

どういう理由でそこを通ったのか記憶にない。

高校生のときである。

今は重文に指定された壷屋の登窯の、上の方の一方通行をとおり、

桜坂を抜け国際通りにでようとしたことがある。

夜の10時はすぎていたので、バスを逃がすまいと急いでいたと思う。

もちろん学生服を着ていた。

高校生瓦屋根もここらへんがどういうところか、当然知っている。

高校生だと一目瞭然にわかるのに、桜坂からグランドオリオンまでいくあいだ、

飲み屋の「麗しき乙女」達に次から次へと声をかけられた。

今声をかけられれば、「いくらで飲める?」なんて、かけあいぐらいはする。

当時タッキー似のうぶな瓦屋根にとっては、ちゃーぶってかしー するほどの

恥ずかしさであった。

今思えば、おちょくられていたのであるが、うぶな瓦屋根が足を踏み込んでいれば

今頃どうなっていたのであろう?

あのころから瓦屋根は、姿形そして心も変わった。

桜坂一帯も確実に変わりつつある。

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