琉球石灰岩
赤瓦や漆喰の話ばかりしてしまいましたが、
沖縄の伝統建築で忘れてはならないのが、
琉球石灰岩です。
代表的なのは、グスクの城壁、門中墓、石橋、民家の屋敷周りの切り石積みを思い出すことでしょう。
実は沖縄の伝統的建築物は
木造と石造の折衷でもあるのです。
台所(とぅんぐぁ)の周囲や住宅の裏の壁を
石灰岩で積むことが多く見うけられるのです。
これは、木材だけに頼らず、できるだけ強固にかつ長持ちさせるように工夫した結果でしょう。
ろくな工作機械など無い時代の建築なのですが、よくみるときれいに石が
そろっています。
この写真は旧具志頭村の住宅なのでおそらく石は、
港川粟石です。
あの有名な
港川人が発見されたところです。
この石は粒の細かい
「かみなりおこし」のような風合いです。
そっくりです。違いは
食べられないだけです。
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