シーサーの災難
ずっと前から依頼があったのだが、急遽粟国島に行って帰るまで
手付かずだったシーサーの修理。
シーサーと家主さんには申し訳ないが、作業にも優先順位がある。
ここは3年前に漆喰塗り替えして、シーサーも補修・色直しをしていた。
4月に連絡があった。
普通台風でもこない限り、この時期にシーサーが壊れることはないのだが、何とも不可解だった。
今回やっと行くことができた。
シーサーは台座からきれいに取れてしまって、屋根から降ろされていた
まあ「壊れた」というレベルではない。
それにしても実物をみてみると、なぜ取れたのかがわからない。
重いから、よっぽどの衝撃があたったか、漆喰が劣化しない限り、取れにくいはずだが・・・
ぴんとくるのは、「シーサーどろぼう」。
古いかーら屋ーのシーサーは職人の手作りで、世界にひとつしかないものである。
これを珍しさのあまり、盗むやからがいるのである。
台座からはずしたのいいがこれが予想外に重たかったから(ほんとに重かった12、3キロ)、
運び出すのをあきらめたか?
あと考えられるのは、子供達が屋根にバスケットボールくらいのやつで遊んでぶつけた?
まあ、子供達であれば、しょうがないさ。
いくらでも修理するよ。
でも、どろぼうはねぇ・・・、あきれるというか、
カーラ屋ーと一体になっているのを見て楽しむべきなのにね・・・
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